ダイソーでは植物が売られています。ここ数年でかなり品揃えが豊富になりましたよね。
生活に身近な100円ショップにあり手頃なお値段(というか安っ!)で、入荷と同時くらいに入手できれば、良い状態の苗をGETできます。
以前はすぐに売り切れてしまって入手困難でしたが、最近では入荷が早まって安定して見かけるようになりました!
ダイソーのエアプランツの品種が知りたい!
そこで今回はダイソーにあるエアプランツ(以降、チランジアと呼びます)を独自で調査し、品種を一覧にまとめました。
- 22年5月現在、品種は25種類を確認
- 入荷タイミングは、発注する植物担当の店員さんと倉庫の在庫次第
- 入荷する数は一ケース(25個体)で、品種は運!
- これを選んではいけない!苗の選び方6つのポイント
- 品種のレアは無いが…(レアゲットのご報告)
- 300円商品なら初心者でも安心の体力を持っている
- 一歩間違うと危険な水やり
地域の店員さんに聞いたりして実際に確認しました。
チランジアを育てていて感じた選び方もまとめましたので、ぜひ参考にしてください^^
今年はポタジェガーデンを目指す庭で、モミジの葉に守られてエアプランツが育ってます^^
入荷は25個体でいつ入るかはお店次第
チランジアは入荷について直接調査したときは「単位は、5種類×5個ずつ=25個体」と伺いました。
入荷タイミングによってはお店によりバラバラなので、植物に力を入れているところでは頻繁に入荷されています。
お店側では品種は指定できないようなので、欲しい種類に巡り合えるかは“運”となります。
探す時は植物コーナーを見てください。この店舗ではエアプランツはコンパクトにまとめられて裏側にありました。
狙うお店は大型店でなるべく植物が多いお店
そもそも植物自体が少ないと、植物を目当てに来るお客さんも少ないです。
そのため、植物がドンッと多く置かれている大型店舗を狙うと個体が多く、状態も良いものが手に入りやすいです。
さらに植物担当者がいるとベスト!
300円の大きなサイズの取り扱い開始
たまたま確認してびっくり。
チランジアの300円商品が出てきてました!
この店舗は小さく、植物の棚は幅90cmくらいしか無いところなのでチェックに入っていませんでした。大きな店舗で植物に力を入れているところであればもっとあるかも知れません。
左が100円、右が300円ですが結構大きさが違いますよね。
大きければ比例して体力もあるので、不安な方は300円の方が無難です。
ただ、そうなるとホームセンターと値段も品質も変わらなくなってきます。ここはホームセンターや園芸店など出会えた時がお迎えどきだと思います^^
【レア出ちゃいました】ダイソーにレア種はあるの?
基本的に育てやすく出回る量が多いもの(普及種)を取り扱っているので、レア種はないと思ってください。
個人的には流通量が多いイオナンタでも、園芸店やホームセンターでは298円や398円するもの(大きさの違いはあるかも)なので、100円で良い状態の元気な苗に出会えたなら嬉しくてつい購入してしまいます。
と、レアは無いよと書いていたんですが…21年9月。
ごめんなさい。レア出ちゃいました…!
株元にイオナンタの赤ちゃんがたくさん!
しっかりと株元を観察すれば、今後も出会えますね!
25種確認、ダイソーのエアプランツ品種一覧
実際に見つけることのできた品種をずらっと紹介していきます。
DAISOタグのナンバーは、「G190 植物plants №63」です。
オンラインの公式ネットショップでは、植物は取り扱いがないので、店頭で探してください。
新しい種類は見つけ次第更新しますねっ
カプットメドゥサ(カプトメデューサエ)
タグが数年前と変わっていてシンプルオシャレになっています。
カプトメデューサエは、つぼ型で水を溜められるため比較的乾燥にです。
- 銀葉種(細かい毛のようなベルベット状のものトリコロールと言われる)でつぼ型
- 銀葉種は比較的乾燥に強いと言われる
- 葉はうねり、その名の通りまるでメデューサのよう
- 育てやすいが、初心者は蒸らす可能性あり(私はそれほど気にしなくていいと感じます)
- 大きくなると根もとがこぶし大ほどになる
チランジア
どういった経緯でチランジアなのかわかりませんが、チランジアという名のものがあります。
ムーンライト?
イオナンタ
チランジアの王道、イオナンタです。
イオナンタ自体種類はたくさんありますが、ダイソーでは「イオナンタ」との記載。
イオナンタというラベルでも、イオナンタ・イオナンタや、フエゴっぽいものなど混ざっている印象です
- 銀葉種
- イオナンタ自体は普及種
- 品種も多く、更には個体差があるので個体違いで育てる人も多く、かなり奥深い
- チランジアの中では成長がはやいので初心者も育てやすい
- 比較的小型なので場所を取らない
- 花が咲きやすくクランプになりやすい
ルブラ↓
イオナンタは普及種もありますが、希少種もあります。種によってかなり印象が違うので集める方が多いのも納得です。
白花だったり、
小型できゅっとなるヘーゼルナッツだったり。
ハリシー
ハリシーは美しい銀色の葉を持つ銀葉種を代表するチランジアです。
葉は肉厚で美しい銀色。ダイソーでは小さめですが、大きくなると両手のひらほどの大きさまで成長します。
グァテマラを流れるテクルタン川流域の荒れ地に分布し、現地では樹上や岩上に着生しているのが見られるよう。
- 強健種で比較的育てやすい
- 銀葉種
- 葉はロゼット型に展開
- 肉厚好きにはたまらない
- 変種としては、全体がより白っぽいチランジア・ハリシーや、葉先が黒っぽいハリシー・ブラックリーフ、茎を伸ばすハリシー・ステムタイプなど
- 花付きが良く、紫の花と白い葉のコントラスト美しい
こちらは、趣味の園芸でも活躍されている、熱帯植物栽培家の杉山拓巳氏がハウスで1年以上育てられたものを取り扱っている珍しいお店。
品種が選べます。
輸入物が99%以上占めるチランジアで、日本の環境慣れしたものが購入できるのは大変貴重です。
スキディアナ(シーディアナ)
茎は立ち、葉は針状で長く、花は筒状で黄色い。(中略)葉は多列性で樋状をした針型で斜め上に伸び、途中で湾曲はしない。長さは25cmまで、幅約4mm、全体に灰色の鱗片を密生し、先端は鋭く伸びて糸状に終わる。葉鞘は大きくてほぼ円形。
Wikipedia
ダイソーに売っているスキディアナはシーディアナじゃないか?みたいなことが書かれていますが、
チランジア・スキディアナ(学名:Tillandsia schiedeana)
あるサイトでは英語読みか、ラテン語風に読むかの違いということで同じようです。
- 約40cmほどまで成長
- 花色はこの属では珍しい黄色
- クランプ(複数株の集まった姿)を作りやすく、初心者でクランプを作りたい方にもオススメ
ブルボーサ
写真の一番左がブルボーサです。
葉の根元に水をためるタンクをもっている緑葉系です。
- 壺型の人気種
- 独特の葉のうねりが特徴的
- 日陰の灌木林や木の上など湿地に自生しており、湿度を好むタイプ
ベルティナ
付いていたタグではベルティナです。ブラキカウロスやカピタータとも似ています。
チランジア・ベルティナはメキシコからグアテマラにかけて分布しており、標高1200mから2000mの湿気の多い松の木の森林地帯に自生しています。
葉は肉厚で、数あるチランジアの中でも、柔らかく肌触りの良い葉を伸ばします。
- 育てやすい
- ブラキカウロスよりも光沢が少なくトリコロームが多い
- 葉は柔らかく肌触りが良い
ブラキカウロスはこのような姿です。
ストリクタ
緑葉種とされますが、園芸種では銀葉種も多く流通しています。
ストリクタは種類があり、ブラックビューティーは、株の中心部分が黒やシルバーの色味が強い品種で、開花するとエンジの美しい花を楽しめるのが人気。
また、ストレートフォームは葉が薄い黄緑色の優しい色合いが人気です。開花時期には、優しい赤色の花を咲かします。
フクシー
フックシーとも。細かな細い葉が横に広がります。
葉がどんどん円を描くように生長するので、丸っこく育ちます。
育っていったときの、もふもふ姿が可愛いの…
ジュンセア
上手く画像が貼り付けられませんが、2021年9月実物を確認できました。
ジュンセアは固いつんつんした細い葉がのびて縦型に生長します。
さわやかな軽い印象を持ちます(*´▽`*)
種不明
カプトメデゥーサエ?とも読めますが不明です。
その他目撃情報
- マグヌシアーナ
- エスピノーサ
- パレアセア
- プセドウベイレイ(シュードベイレイ)
- シュードベイレイはニセモノのベイレイという意味。ベイレイ(本物)は見かけたことはありません。シュードベイレイは模様があり、ベイレイは模様がなく葉が柔らかいのが特徴。
- ベルゲリ
- セルーレア
- シルシナータ
- ブラキカウロス
- ブッツィー
- パウシフォリア
- ベリッキーアーナ(ベリッキアーナ)
- コルビー
- メラノクラテル
- カピタータ
健康的に育てるために行う3つのポイント
チランジアを健康的に育てるためには水と光、通気が大事です。
どれが欠けてもゆっくり弱っていきます。
霧吹きでは足りない!水はたっぷりと
エアプランツという名前で有名になり水が要らないと思われていますが、実はエアプランツは水が大好き(というより、湿度が大好き)です。
ちょっとした霧吹きだけでは足りなくなることが良くあります。
メディアの少ない情報で多くの方が勘違いしているのはココで、霧吹きは水がポタポタとしたたれるくらいたっぷり与えてください。
大げさにいうなら一日に一回バケツで水をかける(くらいたっぷりと)行うと生育良く育ちます。
ただし、株の中心に水が溜まっていると腐ってしまうので通気は重要です。
室内で育てるなら水をあげたあとに下向きにして水を切りましょう。水を切らなくても通気がしっかりしていて、2~3時間ほどで中も乾く環境であればそのままでも問題ありません。
霧吹きは、できればワンプッシュで長く噴霧するものを。
日当たりはカーテン越しか木陰
ダイソーは屋内に商品が置かれていますよね。
お家で育てる場合もそうですが、これでは日が当たらないので植物を育てる環境としては好ましくありません。
わが家ではひん死になっているチランジアや大きくしたいものは、写真のようにモミジの木陰へ移動させてます^^
窓越しの光だとゆっくり生長します^^
早く大きく育てたいなら
小さな個体を早く大きく育てたいなら、動物性のたい肥(牛糞たい肥など)を株元にパラパラと入れて育ててください。
自生地では落ち葉や虫の死骸などを、葉の間にためてそれを栄養としています。
たい肥はその栄養の一つになるので、条件が揃うとひと夏超えるころにはグッと生長しますよ。
買うならチェックしたい6つのポイント
せっかくならチランジアを早く花を咲かせたり、元気に育てたいですよねっ
チランジアを購入後に、「すぐに枯れてしまった」購入直後にバラバラになって「あぁ、失敗だった…」とならないように個体を選びましょう!
ここで書いている選ぶコツは私が選ぶときに優先が高いものから並べています。
- 植物は新鮮命!入荷すぐの新鮮な苗を狙う
- 根もとがスカスカ、グニャグニャなものは避ける
- なるべく大きな個体を選ぶ
- 重さがあるものを選ぶ
- 葉が枯れたり折れていたり変色しているものは避ける
- 紅葉・葉の太さの違いは好み
植物は新鮮命!入荷すぐの新鮮な苗を狙う
お店に到着直後が状態が良い100円ショップです。
なるべく植物の取り扱いが多いお店で、店員さんに次の入荷日を聞くのが一番。
植物の管理者がいる場合は、入荷頻度が高い可能性があるので聞いてもすぐに答えてくれますよ。
根もとがスカスカ、グニャグニャなものは避ける
避けると言いましたが、初心者は根もとを確認して弾力がないものは絶対にやめましょう。
「瀕死状態の植物をどうやったら助けられるかが極み!」と考えている人だけチャレンジする気持ちで。
グニャグニャか確認するところは写真の矢印部分です。手にもって少し押してみます。
しっかり詰まっていて肉厚感がわかるものがOKです。スカスカは乾燥しすぎの可能性が高いです。葉がくるまっているものも乾燥傾向にありますので避けてください。
これは他の園芸店で購入する際も参考になる基準です。
先述したように室内管理の店舗内では、水が溜まっているものは避けてください。
見た目問題なさそうでも蒸れてバラバラになる可能性があります。
なるべく大きな個体を選ぶ
種類により成長速度も、大人の状態の大きさもまばらのチランジアですが、状態が同じで何個か選べる状態であれば、なるべく大きな個体を選びましょう。
チランジアは成長速度は速くはありません。
大きな個体は体力もあります。そのため、早く花を咲かせたいと考えている場合は、大きなものをおすすめします。
重さがあるものを選ぶ
手に持ってみてずっしりするものを選びます。重さのある個体は水分を含んで良い状態と言えます。
品種ごとに違うので、できれば同じ品種を持って重さを比較してください。
葉が枯れたり折れていたり変色しているものは避ける
株へのダメージは大小ですが、チランジアに限らずどの植物も痛んでいるという状態のものは避けた方が良いです。
紅葉・葉の太さの違いは好み
ここまでで選ばれた個体は選抜選手ですので、もうここからは好みの問題です。
紅葉しているもの、葉が太いもの、細いもの、毛の量、株の開き具合など様々なものがあるので、お好きなものを^^
そのほか見つけたらラッキーな状態のもの
100円ショップの性質上、小さな苗が多いです。そのため、成熟し花が咲くまである程度の期間が要ります。
ということは、花が咲きそうなものや、根もとを見て子株が吹いているものに出会えたらラッキー!
花が咲きそうなものについては、花を見られるまでの育てる期間が短縮したといえます。
子株があるものについては、すでに花後(または咲こうとして咲けなかった)ので、100円で結果的に複数個の商品をゲットできたと同じです。
花後は必ずと言っていいほど子吹くので、一つ子吹いたとして一個50円と考えるとかなりお得ですよね。
子吹きは複数出る場合もあります。
エアプランツを育てるための道具
霧吹きは必須。
滴るほどに霧吹きをするので、ほーむずさんちではこれ。
熱帯植物栽培家の杉山さんも同じようなもの使っていて嬉しくなりました。
こちらの霧吹きは、もとは美容師さんが使う霧吹きで、電池は使わずワンプッシュで長い時間ミストがでます。
かなり細かい高微細なミストを連続して噴霧できるので重宝アイテム。
ミストが途切れる前に繰り返しトリガーを引くことで滑らかに連続して噴霧できますよ。液体肥料も入れて使っています。
ダイソーでは手に入れられないけれど、エアプランツの他の人気種
ダイソーでは見かけたことはありませんが、個人的に100円以上のお金を出してでも購入する価値がある種類で、流通量が比較的多く手に入りやすいものをご紹介します。
100円のチランジアで栽培に慣れたら次のステップというイメージです。
王様「キセログラフィカ」
人気なのは、チランジアの「王様キセログラフィカ」。オシャレなインテリアがあるお家にはインテリアグリーンとしてあるのを良く見かけます。
白く美しいキセログラフィカ。人気でここ数年値段も上がってきました。
キセログラフィカは水を貯めるのが自生地の姿ですが、室内管理は要注意。お家の中で育てる場合は逆さまにして水を切ってください。春から秋の風通しが良い屋外であれば水が入っていてもよっぽど問題ありません。
わが家で失敗しながら育てているキセロさん
女王「ストレプトフィラ」
女王は「ストレプトフィラ」です。生長すると葉先までスラっと美しいです。キセログラフィカが好きならストレプトフィラも好きになるのではないでしょうか?
キセログラフィカよりも小さく、大きさとして扱いやすいです^^
なんと、くるくる好きにはたまらないキセログラフィカ×ストレプトフィラの珍しい交配種もありました。
ストレプトフィラはお水が好きな種なので、資材に植え込んであげると元気よく育ちます。くるくるした姿は、乾燥気味のときになりやすいです。
ストレプトフィラもキセログラフィカもあるのですが、水が足りなかったり、外に出したら日の強さで日焼けさせてしまい、療養中の期間が長い…
おしゃれな家にはある「ウスネオイデス」
ネットでは人気種の「ウスネオイデス」とチランジアの王様「キセログラフィカ」の二種セットなども販売されています。
購入する前に、大人のサイズをチェック
キセログラフィカの記事で書いてありますが、大株(花が咲くくらい)になると両手で抱えるほどの大きさもになり、置く場所に困る…なんてことになりかねません。
屋外もハウスなら越冬できますが、そのままだと難しいものが多いです。
場所が限られる方は、大人になっても育てられるくらいのものを選ぶと良いでしょう。
イオナンタならほとんどのものが手のひらサイズで納まります。イオナンタといってもかなり品種が(数百とも・高級品種も)あるのでお好きなものを探してみては( *´艸`)
本当に沼ですよ。welcome♡
外で育てられない、家の中でも日当たり確保が難しい方には植物ライトをお勧めします。
チランジアであれば光量が多くなくてもOKです。
春~秋の季節では、エアプランツを屋外へ。その横ではレイズドベッドで野菜を育ててます^^
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