リトープス…他の植物と同じように育てると夏に全滅、なんてことになりますよね。
特に蒸れには弱くあっという間に溶けてお亡くなりになってしまう。かく言う私も知識がなく、何度も何度も悲しい、植物に申し訳ない思いをしました。
知識があっても経験がないとリトープスは蒸らしてしまいます。でも強いところもあり美しい、奥深い植物です
2017年からリトープスを始め、わが家は一年中家の中で育てています。
これから始めようとしている方、家の中で育てたい方、ネットで育て方を検索して空気循環等の設備がなくて諦めている方などにご参考になれば幸いです。
2017年頃から、当ブログの写真を掲載している販売サイトを見かけますが、当ブログとは一切関係ありません。現物でもありませんし、個人で楽しんでいるため、販売もしたことはありません。わが家の植物たちの写真掲載許可はしたことはありません。購入されないよう、ご注意ください。
リトープスってどんな植物?
コロンとしてめちゃくちゃ美しいリトープスたち♡
ベルベットのような質感、窓とおしりの色の切り替え…眺めてるだけで1日経っちゃう
リトープスとは、脱皮して育つ、周囲に擬態しカラフルで魅力的な多肉植物
まず魅力的な見た目に衝撃を受けます。
リトープス(Lithops)はギリシャのLith(石)とops(外観)の2つの語からなる複合語。動物の食害から見を守るため、周りの小石に擬態していることから名付けられた属名です。擬態植物と呼ばれるとおり、周囲の土や小石によく似た色や模様の葉が特徴で、その擬態する小石は、めのう石英類など、磨くと美しく輝くものが多いです。
コロンとした丸いフォルム。カラフルで窓と呼ばれる陽の光を取り込む透き通ったものからブツブツある様々な模様は産地によってかわり一つとして同じものが無いのでハマるとコレクション心をくすぐられます。擬態したリトープスは美しく「生ける宝石」と言われています。
また大人サイズでもひとつは数cmと小さめですし、成長もゆっくりなのでなので広いお庭でなくともコンパクトな空間で育てられます。
自生地は乾燥地帯
南アフリカとナミビア、そしてボツワナの一部に自生。年間降水量はかなり少なくほとんどの種類は100ミリに満たない乾燥地帯です。
独特の生活リズム
夏休む自生地でのリトープスは夏期に休眠し、土に埋もれて暑さと乾燥から身を守っています。
【日本での栽培】
- 9月〜:最も旺盛な生育をし開花する。水分を吸収し、葉をふくらませる。遮光ネットは10月頃には取り外す。
- 11月頃〜3月:生育が止まったかのように見えますが見えていない新葉が旧葉の水分と養分を吸収しながら生育している。この時期はあまり水分は必要せず、多すぎると間延びしたり、二重脱皮はなど異常脱皮します。
- 4月から5月末:新葉が生育する時期。月2回くらいの潅水をする。遮光ネット(50から60%)で遮光します。
- 6月下旬〜:徐々に夏眠(半休眠)します。
適した環境と土、水やり
群仙園と自身の経験上最も問題となるのは潅水です。大切なのは通風。性質をわかって管理すればそれほど難しくはありません。
①性質に合わせた潅水
9月10月、4月から5月末は月2・3回。
11月から3月末は月1回。夏期は気象により雨が多く冷夏なら乾燥気味に、猛暑が続くのであれば乾燥し株が疲労するため、夕方に噴霧をすると効果的です。
②微塵抜きの水はけが良い土と鉢
赤玉土鹿沼土と川砂を等分配合し、微塵抜きをし、肥料は元肥にマグアンプKの小粒を少量。手に入らなければ通常の花や野菜の土ではなく、多肉用の水はけが良い土を用意しましょう。
有機質肥料は良質なもの以外は入れない。鉢は焼もの、プラスチックどれでも可ですが、厚いものはオススメしません。
③夏は直射日光(特に西日)を避ける
夏は強すぎる直射日光は避けましょう。水やり後は水滴がリトープスの表面についているとレンズの代わりになって葉焼けし、溶けてしまうので表面についたら息を吹きかけて飛ばしたり拭いたりし、表面の水滴がない状態が良いです。
④空気の流れがある
最も大切です。春から11月頃までは完全通風。リトープスは蒸れに弱いので水やり後は1日程度(経験上)で乾かせると蒸れにくいため空気の流れが欲しいです。
⑤植え替えはいつでも
一年中植え替えてOKです。リトープスは植え替えて水をあげればいつでも根付きます。根付いたらその季節に応じた栽培をします。
⇩実際に群仙園の島田さんに聞いて植えました
わが家のリトープスの環境
置き場所(日光・空気循環)
一年中屋内での栽培になります。群仙園さんのようにハウス栽培ではありません。1階と2階にあり両方とも窓枠に乗せています。窓はここ最近の普通のペアガラスです。どちらも西日は入りません。外での管理は雨や日光など私にとって難しく一年目で断念しました。
1階:向きの窓とカーテンの間
東向きの窓とカーテンの間。キッチンに近くエアコンや人の動きがあるため、空気の流れはほどほどにあります。また夏もほどほどに涼しい環境です。キッチンに近く毎日目に入るため水を欲しがる植物や、まだ赤ちゃん苗などを置いてます。休眠期など季節ごとに2階の植物とローテーションをしたりも。
もっともっと通気性のよい(屋外)のが良いのですが、家の中でどうにか育てられないかと試行錯誤中
この場所に植物棚をつくりました^^
2階:南向きカーテン無し
南向きカーテンが無し。扉を締め切っているので空気循環は望めません。エアコンもなしのためほぼ外と同じ温度で夏は暑く冬は寒いです。
どちらの環境も他の植物(塊根、ハオルチア、コノフィツム)もいます。
群仙園さんより水やりは少なめ
1階も2階も空気循環、日当たりは抜群に良いとは言えないので、推奨される量より少なめです。冬は一ヶ月に1回(脱皮中はなし)、夏はほぼ行っていません。鉢で同居している場合はそれぞれが水を欲しがっているかどうかで水やりします。まだ一センチ程度までの幼いリトープスはやる、シワシワならやる、脱皮中は二重脱皮を防ぐためやらない、など。
気をつけていても二重脱皮はよくやるんだよね…( ノД`)シクシク…
種類により間延びしやすいものもありますね。
園芸店購入物と
一概には言えませんが、群仙園さんのリトープスは苗がガッシリしており植え替えてからも比的伸びにくい気がします。
肥料
植え付け時以来与えていません。気分でHB101やうっすい液体肥料を与えることはあります。
農園はもちろん、家庭菜園・ガーデニング・ベランダ園芸など、植物を育てるすべての方におすすめです。
まとめ:ぜひぜひ生ける宝石リトープス、チャレンジしてみてください
リトープスは蒸れには弱いですが性質がわかれば、育てるのは難しくありません。
育てたことのない方は、是非カラフルでコロンと可愛い見た目と、その見た目とは異なる大輪を実際に見てみてください。
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