非常食を温めるのに使う、モーリアンヒートパック。防災初心者の頃に出会う方が多いんじゃないでしょうか。
備蓄庫に眠っているモーリアンヒートパックが、使用期限をとっくに迎えているのは気づいていましたが「まぁ使えるだろう」と思って放置していました。
めこさすがに3年過ぎたら使えない…?
気になったので試してみたよ。季節による性能の違いもグラフで作ったので、見てみてください。
モーリアンヒートパックとは?


火や電気を使わずに少量の水だけで発熱する便利な、加熱袋です。



冬でも夏でも、温かい食べ物は胃の調子を整えてくれます
モーリアンヒートパックの仕組み|発熱剤 モーリアンヒートパックの株式会社協同|防災 非常用
サイズはいろいろあり、その中でも真ん中くらいのMサイズでは25分ほど蒸気がでます。今回実験したサイズもMサイズです。


\ヒートパックごとの加熱時間/
| ヒートパック(g) | 蒸気発生時間(分) | 加熱持続時間(分) | 水量(g) |
|---|---|---|---|
| 10 | 2 | 7 | 20 |
| 15 | 3 | 15 | 30 |
| 20 | 4 | 17 | 40 |
| 25 | 5 | 20 | 50 |
| 30 | 6 | 22 | 60 |
| 35 | 8 | 25 | 70 |
| 40 | 9 | 27 | 80 |
| 50 | 10 | 30 | 100 |
| 60 | 14 | 30以上 | 120 |
| Sサイズ | 6 | 10 | 50 |
| Mサイズ | 8 | 25 | 80 |
| Lサイズ | 14 | 30以上 | 130 |
| SLサイズ | 17 | 30以上 | 180 |
Mサイズでは25分間加熱ができます。


発熱材Lサイズで加熱できる目安は、
- レトルト食品約200g
- パックごはん約200g
- 缶飲料約250g
ひとりあたりの食事1食分くらいです。Mサイズだと、コレの約半分になります。
発熱材は20℃くらいの気温での計測値のため、寒い時期には風よけを作り直接冷風が当たらないようにしましょう。
モーリアンヒートパックの使い方


Mサイズのモーリアンヒートパックで使い方をお見せしながら、期限切れでも使えるのか検証します。



約2年半切れている発熱材を使用します
今回入れる食品は3つです。
- 180gのパックごはん
- 190gあいこちゃんの鯖缶
- 150g無印良品のガパオ
Lサイズにはちょうどいいけど「Mサイズの容量には多め」という量にチャレンジ。鯖缶がなければMサイズの容量にぴったりくらいですね。


水の量は発熱材に記載されています。この場合は80mlです。発熱材で使った水は、飲めません。コップの半分以下という、なるべく少なくて済むのはありがたい。
発熱材を袋に入れる


発熱材は粉感があり、中身が動きます。


底に平にしておきます。
食品を入れる


パックごはんはアイリスオーヤマのもの。写真は180gを使用していますが、150gや多いものなど量が選べるので人数や食べる量に合わせて購入できます。



ローリングストックが面倒な人や、普段パックごはん食べない人は、5年保存の長期保存版がおすすめ
\通常のもの(ローリングストック用)/
\5年保存用/
水を入れる


発熱材が入っていたアルミパウチに規定量の水を入れて、食品が入った加熱袋にかけます。



蒸気であたためるので、食品が水につからなくても大丈夫
チャックをしめて加熱が終わるのを待つ


蒸気が出ている時間は、約10分弱でした。公式では8分と記載があったのですが、誤差範囲なのかなと。Lサイズになる蒸気が出ている時間は14分と長くなります。
モーリアンヒートパックから取り出すときはめちゃめちゃ熱くなっているので、軍手やトングを使うなどをしてヤケドにご注意ください。


パックごはんはふっくら、ガパオも辛みがありおいしいです。もっとごろっと具を感じられると食べ応えあるだろうな。


鯖缶はもう美味しい以外にない笑 脂がしっかりのっていて、なおかつホロっとぐずれるくらいにやわらかい。



あいこちゃんのツナ缶と鯖缶は本当におすすめ
\これは150gのお試しセット/
半年後にもう一回確認


どうも公式サイトより温度が高く感じたので6か月後の、合計3年の使用期限切れでもう一回使うことに。
今度はせっかくなので、蒸しパンを作ります。
- ホットケーキミックス150g
- 水130ml
- やきいも150g
※焼いてすでに火を通してある芋
砂糖は入れなくても充分甘いです。砂糖は賞味期限がない食品のひとつなので、ローリングストックも管理が楽です。
この後でてくるグラフを書くために、水500mlの加熱上昇を測るとなると、温度計が熱さと水に耐えられて、なおかつ計測結果を継続的に見れるモノが必要となります。このため、私の計測では「発熱材にひたっている水の温度(蒸気含む)」と、「蒸しパンの中心温度」を測りました。
蒸しパンの中心温度については、モーリアンヒートパックは途中で開封できないため、温度計でポリ袋に穴をあけて計測。なので、周りの蒸しパン液が火が通ってきたタイミングで実施となり、途中からの計測結果になっています。


30分後、取り出してみました。



生焼けが3分の1くらいありました…
そりゃそうだなと思ったのが、Mサイズの容量に多めの440gで、さらにどろっとした加熱しにくい液体。さらに蒸気という温めるのに時間がかかる調理法。
Mサイズのモーリアンヒートパックで、蒸しパンを作るなら280g(ホットケーキミックス1袋150g+水130ml)がいいですね。もっちりではなく、固めの蒸しパンがよければ110mlくらい。具はチョコチップくらい小さいものなら加熱ムラに対してジャマしないので入れてもOKです。


勉強になりました。
期限切れのモーリアンヒートパックを使った結果


こちらは、モーリアンヒートパックの公式サイトが出しているデータを、私がまとめたものです。
水500mlを加熱し、その水がどの時間で加熱されていくのかを表しています。



袋と発熱材が大きければ大きいほど、水500mlに対して加熱力が強くなるのね
Lよりおおきな、SLサイズもあります。


こちらは、当サイトでの計測結果です。
公式サイトの水500mlの比較データとは違い、統率のとれていない折れ線グラフになっているのは重々承知しています汗
結果としては、30分間加熱したらレトルト食品は加熱できました。



缶詰も、レトルトも、パックごはんもめっちゃ美味しく食べられました
グラフで並べてみると、半年の違いでは大して加熱力の差はなく、周りの環境である気温・湿度の方が影響力が大きいのがわかります。
2年半切れ👉1月の真冬22℃ (エアコン)で湿度40%
3年 切れ👉7月の真夏26℃ (エアコン)で湿度60%
3年期限が切れていてもレトルト食品の加熱には十分
火を通そうとした蒸しパンについては、あとちょっとのところ。
量が多いのと加熱中は、鍋のポリ袋調理見たいにひっくり返すことができないので、ムラになってしまったのが原因かと思います。
上昇温度を見てみると、性能には差がないためレトルト食品の加熱には充分な機能が残っていると考えます。
モーリアンヒートパックを実際に使ってわかった反省点


公式サイトLサイズは水であれば400mlのアルミ缶を、そのほか缶詰なら3つなど温められます。
しかし私が使ったのはMサイズ。発熱材も少ないし、温める量が多いのもあいまって、蒸しパンは火が通らなかったです。
\反省点/
- 適正量にする
- レトルト以外を調理する際は加熱のムラになるものは入れない
- 自然とモーリアンヒートパックの温度が下がるまで開けない
160gの焼き芋を入れなければ(合計で280g)、30分で加熱できたと考えています。



お金をかけて購入したものだから、加熱する量をできるだけ多くしたいのが人間のサガなのか…
公式の水500mlを温められているんだから(←これが勘違いの始まり)、430gならいけるっしょ!と思った自分。
そもそもLサイズで400ml缶が85℃まで温められるんだから、Mサイズでは火が通らないのは見えていた結果かなと思います。
調べる中で気づいたのが、加熱袋の回数制限です。



加熱袋に1枚に対して、発熱材が5個付いたものを購入してしまった…!
気になったので、協同さんに電話で問い合わせしました。詳しくはyoutubeを見ていただきたいのですが、「3回を推奨しているが、10回でも大丈夫なようにできている。ただし、チャック部分は弱いので保障はできない」とのこと。
5回程度であれば大丈夫ですよ~とお忙しい中親切に回答いただきました。
公式の表示はあくまで目安


公式で表示している量はあくまで目安。使用時の気温、加熱する食品の温度や量で変わります。
公式では20℃での目安なので、寒い時期は温められる量は少なくなるし、風があれば熱も奪われる。



寒い・風がある時期は、気持ち少なめで加熱を





















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